【実体験】グルテンフリーで体調が劇的に改善された話【個人差あり】
こんにちは。
あなたはグルテンフリーという食べ方を知っていますか?
言葉の通り、その意味は「グルテンを食生活から抜く」ということです。
グルテンというのは、小麦に含まれるタンパク質の一種で、これが人体に悪さをしている場合があるために、グルテンフリーという発想が生まれました。
最初に指摘しておきますが、グルテンフリーの効果には個人差があり、そもそもグルテンを摂取しても身体に何の問題も起こらない人もいます。一方で、グルテンに毒されてしまっている人がグルテンフリーを実践した場合、わたしのように劇的な改善結果が得られることは請け合いです。
わたしの場合は、中学時代から大学時代まで、長きにわたってグルテンと戦ってきました。
はっきり言って、グルテンを摂っていたころのわたしと、グルテンをやめた後のわたしとでは全くの別人です。人生自体が変わったといってもいいでしょう。
とは言え、自分の体に小麦製品がまったく合っていないことを自覚したのは、大学を卒業した後でした。
この事実に気付くまでにどれだけ多くを失ったかは測り知れません。
栄養学を学び始めるまでのわたしは、日々の体調不良について、以下のように考えがちでした。
・寝不足かな
・疲れてるのかな
・仕事のストレスが原因かな
一方で、これらをどんなに改善したところで、一向にわたしのクオリティ・オブ・ライフが上向いてくる気配はありませんでした。
そもそも、どんなに「健康っぽい」生活習慣を心掛けても、なぜか眠れないし疲れが取れないし、募る不安感は消えてくれないのです。
しかし、今となってはそれも当たり前のことだったとわかります。努力の方向性が間違っていたのです。
栄養学に詳しくなって、グルテンを食事から抜いてからというもの、それまでの数々の問題が嘘のように消え去りました。もっと早く気づければ、掛け替えのない学生時代がもっと有意義に過ごせたことだろう、とは今更な寸感です。
わたしと同じ後悔をあなたにはしてほしくなくて、本記事を書いています。
上にまとめた3つの心境に心当たりのある方は、ぜひとも最後まで読んでください。
【グルテンフリーで改善される4つの不調】
先に改善結果から伝えますと、グルテンフリーで得られる成果は主に以下の4つです。
・皮膚トラブルの解消
・メンタルの安定
・疲れにくい体に
・消化管の正常化
これらについて説明する前に、グルテンがどんな風に人体に悪さをするのか知ってほしいと思います。
【わたし達の胃腸はグルテンを消化できない!?】
人類が昔に育てていた小麦と違って、現在流通している小麦の多くは、人間の消化管では適切に消化できません。
品種改良の技術が普及するよりも前に育てられていた小麦は、もちろん自然界にもともと存在した小麦です。これについては、人類の消化管で十分に対応が可能です。
一方、品種改良の技術が生まれてからというもの、人類は小麦の生産性を上げるために、天敵や環境の不利をものともしない「強い小麦」を作るようになりました。
現在流通している小麦の多くは、そのようにして作られた「遺伝子組み換え小麦」というべきものです。
この品種改良が単に「簡単に育つ強い小麦」を生み出したのなら大成功だったのですが、虫や動物に食べられてしまわないように遺伝子を改造した小麦は、実は人間にとっても食べるに値しない「消化不能のタンパク質」を持った植物になってしまっていたのでした。
消化できないのに胃腸に入ってきた小麦タンパク(グルテン)は、人体にとって病原菌やウイルスと同じ、いわば異物ですから、体外に排出しようとしますよね。
その結果、過剰な免疫反応によってさまざまな体調不良がおこるというわけです。
【4つの不調の原因と改善を解説】
先に挙げた4つの改善内容について、グルテンと絡めた原因説明とセットで解説します。
順番は以下の通りです。
・皮膚トラブルの原因と解消
・不安定なメンタルを安定させる
・疲れやすい体から、疲れにくい体に
・お腹の不調を正常化する
それでは始めましょう。
・〈皮膚トラブルの原因と解消〉
グルテンの悪影響が出てる人で一番多いのは、皮膚トラブルです。
皮膚というのは、そもそも髪の毛やツメと同じで、体内に侵入した異物を外に出すための、一方通行の出口です。
ですから、異物を取り込んでしまったとき、最初に皮膚トラブルが襲うのは自明の理と言えます。
逆に言えば、グルテンフリーで最初に効果が表れる場所でもありますから、皮膚トラブルの改善は自分にグルテンフリーが合ってるかどうかを確かめる一番簡単なバロメーターになります。
具体的には、ニキビや肌荒れ・吹き出物や乾燥肌といったトラブルを抱えることになります。
皮膚の上からいくら薬を塗ってもこれらの症状が改善されない場合、そもそもの「体内に入れているもの」に原因があると考えるのが自然です。
また、皮膚は体外からのウイルスや細菌の侵入を防ぐバリアですから、「薬を浸透させて解決する!」というアプローチは最初から分が悪い賭けだと考えましょう。
わたし自身、ニキビと肌荒れに悩まされていましたが、薬を塗っても治らなかった症状のすべてが、今ではなかったことのように消えています。
・〈不安定なメンタルを安定させる〉
グルテンの影響の中で、皮膚トラブルの次にわかりやすいのは、うつや不安症状などのメンタル面の悪化でしょう。
グルテンはまともに消化されずに腸内に残り、腸の内壁を傷つけて体内に侵入。血流にのって全身の臓器に異物として運び込まれます。
その結果、脳という最も精緻なシステムが一番大きなダメージを受けます。精密機械ほど簡単に壊れるのと同じですね。
こうなると、脳内の免疫システムが、グルテンを取り込んでしまった自分自身の細胞を攻撃し始めます。そして、正常な脳機能が失われて、うつや不安症状が引き起こされるわけです。
というのがメカニズムであるなら、異物であるグルテンが取り除かれれば、脳機能が正常化されるのは必然です。
わたしの場合は、不安症状や睡眠不足に悩まされていました。
どんなに体が疲れていても、どんなに音と光をシャットアウトしても、なぜか眠れないのです。
体内の異物と免疫が戦い続けていれば、体はリラックスモードに入れませんから、異物との戦いで疲弊しているにも関わらず、精神が興奮しっぱなしでまったく眠くならないという状態です。
睡眠は脳機能と一番密接にかかわる活動ですから、この不眠症状に心当たりがある人は多いでしょうね。
・〈疲れやすい体から、疲れにくい体に〉
現代の科学的知見によれば、疲労の原因は肉体的な疲れではありません。すべての疲れは精神疲労であることがわかってます。
脳は手抜きしたり楽したりが大好きな臓器です。
例えばの話、あなたの脳が「このペースでエクササイズを続けてると、3時間後にはクタクタだな」などと感じたとしましょう。
するとわたし達の脳は、「よし、なら今の内から疲れを感じさせて、身体がエクササイズをやめるように仕向けてやろう」などと考えるわけです。
こうして脳は身体に「疲れたふりをしろ!」という命令を出します。それをわたし達は肉体の限界だと勘違いします。
これが疲れの正体です。
身体に異物が入って免疫が一生懸命に戦い続けている状態というのは、脳に言わせれば「エクササイズし続けてる」ようなものです。
こうなれば、先の話と同様に、脳はずっと疲れを「演出」し続けなければなりません。
異物が体内から消えてなくなれば、体内での免疫戦争は終結しますから、脳は安心して「疲労感の演出」をやめることができます。
・〈お腹の不調を正常化する〉
消化管の中でも、小腸はもっとも長さのある臓器ですから、もっとも長時間、口から入った異物に晒される器官とも言えます。これが何のダメージも受けないわけがありませんよね。
具体的には、異物に晒され続けた腸はリーキーガットという症状に陥ります。
リーキーガットというのは、腸の内壁に細かい穴が開いてしまっている状態を指します。
例えるなら、体内と体外との仕切りであるバリア機能がザルになってしまっているようなものです。
こうなると、グルテン以外にも、化学物質や植物がもともと持っている毒素なども体内にダダ漏れになりす。
皮膚トラブルもメンタルの不調も、消えない疲労感も、すべてのきっかけはこの段階にあります。
それはさておき、当然のことながら、ダメージを受けた小腸自体にも不調が起こります。
それが下痢や腹痛などの症状です。
バリア機能が損なわれているところにどんどん食べ物が送り込まれてくれば、これを取捨選択して栄養補給しているヒマはありません。
おまけに、穴が開いて消化吸収の性能自体が落ちてますから、ダブルパンチで消化吸収効率が落ちている状態ですよね。
そこに普段通りの1日3食がおしよせてくれば、中途半端な消化具合だとしても、どんどん外へ外へと送り出すしかありません。
これが下痢や腹痛としてわたし達を苦しめるわけです。
わたしの場合、仕事や学校のために早起きしたときには、毎日のように腹痛を起こして現地のトイレで下痢に苦しむというサイクルを繰り返してました。
消化管は寝ているときに活発に働きますから、早起きした分、消化吸収の時間が足りなくなっていたのでしょうね。
【グルテンフリーが効くかどうかは、やってみるまでわからない!】
このように、わたし達のクオリティ・オブ・ライフに様々な恩恵をもたらしてくれるグルテンフリーですが、今のところ、自分にグルテンが合ってるかどうかをチェックできる明確な検査方法はデザインされていません!
ですから、先ずは実際にグルテンを食生活から抜いてみるしかないのが現状です。
一方で、世の中にはグルテンを平気で消化吸収してしまえる強靭な胃腸を持ってる方もいるようです。うらやましい限りですね。
グルテンフリーは、効果がある人ならば2週間足らずで必ず実感できる効果が顕れます。
わたしの場合は、毎日のように食パンを食べる生活をしていた時期に、いきなりグルテンフリーを実践したので、そのギャップのおかげか、わずか4日目で体調がよくなったのを感じられました。
どうですか?変化を待つだけでいいのですから、とても簡単でしょう。
というより、今後も続く数十年の人生の内、たった2週間のグルテンフリーで、その後の人生すべてが劇的に改善されるかもしれないわけですから、やらない理由がないと思います。お金も一切かかりませんしね。
わたし自身、この考え方でグルテンフリーを実践して、毎日のように「あの時の決断は間違ってなかった!」とあの日の自分に感謝する毎日です(笑)。
ではまた。