Save My LIFE

他人を省いて自分を生きる

転職・就職するなら「伸びている業界の小規模企業」が狙い目。

就職先・転職先でお悩みのあなたに、わたしはあえて

・小規模
・スタートアップ
・伸びてる業界
・転職推奨

の4要因を満たした企業を強くオススメします。

この4つの条件を満たした企業に身を置くことで、あなたの将来的な人材価値は間違いなく高まります。
将来的に独立・起業しようと考えているあなたも、これを知っておけば、望みにつながる確実な選択ができるようになるでしょう。

結論から言いますと、「若くて小さな伸びてる業界」の会社で働けば、

・ビジネスの全容が見える。
・成長だけを考えられる。
・当事者意識が芽生える。

という3つのメリットがあります。

それぞれについて、詳しく解説しましょう。


【小さな会社が幸福感を加速させる】

終身雇用があたりまえの時代が過ぎたと言われ始めて久しい今日この頃ですが、だからと言って、会社選びをいいかげんに済ませてしまえば、そこで働く時間は無駄になってしまいます。

成長が無いというのはプラマイゼロではけっしてありません。
考えてみてください。
あなたが身にならない仕事にいそしんでいる間にも、ちゃんと将来の自分の人材価値を考えて、適切な企業で働きながら修行を積んでる人々がいます。
彼らとの競争が未来に待ち受けるのであれば、なにも手にすることのない時間は明らかなマイナスです。

自分が変わらなくても世界は勝手に変わる。だから、変わらないでいることは「変えられてしまうこと」という話です。

どうせならば、将来の自分の人材価値を高めてくれる職場でツメを研ぐ時間の過ごし方をしましょう。
そのために就職先の企業が満たすべきが要因が、

・ビジネスの全容が見える。
・成長だけを考えられる。
・当事者意識が芽生える。

の3つなのです。

これら3つの要因があなたの将来性にどんな付加価値をもたらすのか?
その実態を解説していきます。


〈ビジネスの全容が見える〉

・ビジネスの全容が見える。
これはどういうことでしょうか。

従業員数の少ない小さな会社に勤めると、あなたはそのビジネスの全体に関わっていくことになりますよね。
これが間違いなくあなたの将来を守る糧になります。

考えてみてください。
終身雇用の時代が終わったことは、「いつかは自分で稼げるようにならねばならない」ことの裏返しです。
であれば、あなたがこれから働く会社は、あなたが一人でも食べていけるような素養を身に付けられる場である必要がある、と考えられませんか?

小さな会社でビジネスのさまざまな側面を体験する機会を得ることであなたには以下のような素養が手に入ります。

・ビジネスの全容がわかって起業のベースが整う。
・立場的に次に来るものが見えやすい。

言うまでもなく、ビジネスの全容がつかめれば、自分が企業をして事業者になるときに有利ですよね。
最低限どんな体制が必要なのか経験的に理解していることは、自分のビジネスを立ち上げる時に、やりたいことだけに集中して、わざわざ新しく学ぶ必要性を省けるコンディションを整えます。

また、小規模なのに存続できている企業というのは、業界それ自体が成長しているから、生き残っているわけですよね。
とすれば、そのような企業で働いているあなたは、ビジネスのトレンドを肌で感じ、学びとることができているはずです。
トレンドが掴めていれば、こちらも自分の事業を立ち上げる時に「どの業界でどんな商品サービスを提供すればいいか?」が適切に判断できます。

という具合に、小さくて強い会社を選ぶことは、将来を繋いでいく2つのスキルを同時にもたらします。
一石二鳥ですよね。
時代の流れ的に、この条件に当てはまらない会社を選ぶ理由はどこにもないでしょう。

スタートアップの企業で働ければ、ビジネスの成長過程すらも間近で体感することができます。
ですから、小規模でさらにはスタートアップでもある。
というのが最良の選択と言えるでしょう。


〈成長だけを考えられる〉

・成長だけを考えられる。
次はこの点についての解説です。

これはあなたが就業する企業が置かれた「業界そのもの」の性質と密接にかかわる部分になるので、少々大きな視点が必要になります。

わたしたちは基本的には「競争原理」が働いている資本主義社会の住人として日々の生活を送っています。
この競争原理が働くときには、その性質が大きくふたつに分けられることをご存じでしょうか。
それが、

ゼロサムゲーム
・プラスサムゲーム

と呼ばれる状態です。


〈有限のパイを取り合うのがゼロサムゲーム〉

前者の「ゼロサムゲーム」については、多くの人が受験生だったころによく耳にしたことかと思います。
ゼロサムゲームとは、競争の参加者みんなが一定量の増えも減りもしないリソースに群がって、互いを蹴落としながらこれを取り合うような構造をしている状態のことを指します。

受験戦争はその典型例ですよね。
受験生たちは決して増えることも減ることもない「合格枠という有限のリソース」を必死で取り合います。

この時、わたしたちは自覚的であれ無自覚的であれ、同じ受験戦争というゲームの参加者を蹴落とすことで合格枠を勝ち取ります。

そして、華々しい合格体験の裏側で、わたしたちは恐ろしい心理に芽生えます。
それが「世界は他人を蹴落とすことでしか生きていけない」という感覚です。
ここまではっきりしたものではなかったとしても、皆さんの多くが競争する社会のありさまを当たり前のものとして受け入れてしまっているかと思います。


〈パイのサイズそのものを育てていくのがプラスサムゲーム〉

しかし一方で、世の中には「競争しない競争」とでもいうべき生存戦略だってちゃんと存在します。
それがプラスサムゲームです。

例えば、株式投資という活動はプラスサムゲームの代表的な例のひとつです。
株式投資では、大勢の投資家たちがみんなで一つの企業の成長を応援するために、「株を買う」という形で一か所に資源を投げ込みます。
すると、経営を行っていくための十分な資金を手にした企業は、その養分を存分に吸い上げて大きく成長します。
すると、植物が果実を実らせるように、最後は「配当金」という形で出資してくれた投資家のみなさんにお返しをします。

つまり、最初に投資家たちが投げ込んだ資源が、全体としてより大きな規模に育つことで、そこに出資したみんなが一緒に利益に預かっているわけです。

伸びている業界にある企業にも、これと同じことが言えます。
例えば、新しいサービスを日々提供しているエンジニア業界というのは、今日における伸びている業界のひとつかと思います。
彼らは常に競合他社とは違うサービスの提供を考えながら日々の活動を行っているはずです。

さて。この時、エンジニア業界では競争原理が働いているでしょうか?
結論を言えば、完全に働いてないとは言えませんが、飲食業界などと比べればささいなものでしょう。

大半の人々は一日三食しか食べませんし、胃の容量も無限大ではありません。
飲食業界の人々というのは、「人口×胃の容量=~リットル」という決まりきったリソースを互いに取り合うライバル関係です。
彼らにとっての成功とは、同じ業界の競合他社を蹴落とすことに他なりません。

一方で、伸びている業界というのは、言い換えるとまだまだお客さんを取り合うほどには商品サービスが普及していない業界です。
このような業界では、競合他社を蹴落とさなくても、新しいお客さんを開拓していったりサービス内容を改善したり、まだまだ伸びしろが残っているわけです。
蹴落とすことに気を取られずに、自らのツメを研いでいくことに集中できます。


〈心に余裕のある人物になるためにも、プラスサムゲームのプレイヤーたれ〉

結局のところ「人は環境の子」です。

ゼロサムゲームが当たり前になってる頭打ちの業界で働けば、環境にそまったあなたは、きっと自分が成長するよりも他人を引きずり下ろすことに腐心する人間になってしまいます。
他人を蹴落とすことばかりを考えるさもしい人間になってしまいます。

これでは自分も他人も幸せとは程遠いのは言うまでもありません。
頭打ちの業界にも今までとは違った成長の方向が見つかるかもしれません。
一方で、それは確率的にはあまり期待できるものではないのも事実でしょう。
であれば、最初から伸びしろがはっきり見えてる業界を選択することが賢明ではないでしょうか。

よほどの熱意がない限り、そこはあなたの居場所になりません。


ゼロサムゲームを応援したがる人はいません〉

そもそも、資本主義社会は人の役に立つことをしている人や組織が信用されて、その結果としてお金が集まってくる仕組みです。
要するに、誰も応援したくならないようなスタンスの人物や企業のもとにはお金が集まってきません。

これはつまり、ゼロサムゲームに囚われてる業種というのは、

・顧客の分母に限りがある。

だけではなく、

心理的に誰も応援したくならない。

という点にも大きな問題を抱えているところに「限界」がある、ということを表しています。

あなたも同じなのではないですか?
フィギュアスケートの大会を観るとき、自分がいかに優れた技巧を持っているかを審査員にアピールして、他の選手を出し抜こうとしてる選手よりも、純粋に自分の良さに磨きをかけることに時間を使ってる選手の方が好感が持てるものでしょう。
感情の生き物である人間のいとなみである以上は、ビジネスだって同じなのです。

他人を蹴落とすうしろめたさを乗り越えて手にした成功よりも、仲間と喜びを分かち合えるような成功を目指しませんか?
そんな理想的な成功のなかで生きていくには、停滞している業界に就職してはいけません。
学生時代に受けた「競争社会洗脳」からはもう抜け出しましょう。


〈当事者意識が芽生える〉

・当事者意識が芽生える。
最後は仕事をする上でもっとも大切な「幸福感」にもつながってくるお話です。

先ほどの「成長だけ考えられる」ともつながることなのですが、競合他社をどうにかして出し抜いてやろうと考えることから解放される分だけ、自分の仕事は自分の責任下にあるという感覚が強まります。

心理学的にもわかっていることなのですが、人は自分の取り組みを自分でコントロールできている感覚が伴う時、満足感と幸福感を覚える生き物です。

逆に、自分の取り組みが外界の要因に左右されてしまっている状況では、無力感のために満足も幸福感も得られません。

私たちのストレス要因でもっとも大きなものは、「コントロール感の欠如」なのです。

このことを考えた時、伸び代のないゼロサムゲーム業界はどうでしょうか?
お客さんを取り合う関係のるつぼにいるわけですから、とてもではありませんが、自分の力でなんとかできる気はしないでしょう。

他方、伸びているプラスサムゲームの業界では、業績が上がらない理由はおよそ常に「自分の成長不足」に帰属されます。
自分さえ成長できれば状況は変えられる!
という確信は、間違いなく当事者意識と状況のコントロール感をもたらすでしょう。
そうなれば、日々の仕事に必要以上のストレスを感じながら生きることはなくなります。
明日のあなたは今日より成長してるはずなのですから。


【副業OKの会社】

そもそも、今時、副業を禁止している会社などあるのか?
と言いたくなるところですが、残念ながらまだまだ副業禁止企業は少なくないようです。

彼らは何のために副業禁止を掲げるのでしょうか?
どこの企業でも共通していることは「人材の囲い込み」かと思います。

しかし、これからの時代を企業が生き抜いていくためには、時代の流れを敏感に感じ取るだけのアンテナの役割をする人材が不可欠だと言えます。
時代の変化において行かれるのは、個人だけでなく組織だって同じです。
いつまでも同じことしかできない従業員を抱えていることは、技術の流出よりも「古いやり方への固執」を生み出すだけです。

副業を解禁するだけで、この問題が解決します。
副業をする従業員はこことは違った環境で新しい視点を手にして帰ってきますから、本業企業の課題を見つけ出すことにも役立ってくれるかもしれません。
「かわいい子には旅をさせよ」
というのに似ているかもしれません。

副業を禁じる企業というのは、鎖国時代の日本みたいなもので、自ら置いてけぼりになることを選んでいるも同然です。
そんな企業に将来性はありません。
あなたを使うだけ使い潰して倒産するのがオチです。

外で新しいスキルを身に付けて人材価値を高めることもできませんから、再就職も難しくなってしまいます。
人生100年時代」とも言われる時代です。
学びが快く受け入れてもらえる環境だけが、あなたの未来を繋いでいきます。

副業禁止の会社は視野から「即除外」しましょう。


【転職前提の就職は、ちゃんと双方に利があります】

ところで、ここまで解説してきたスタンスでの就職や転職は、言わば「辞める前提の就職・転職」になるわけですが、果たしてここに問題はないのでしょうか?

結論から言えば、全く問題ありません。

考えてみてください。
終身雇用の時代が終わったことは政治家も認めているところです。
一企業がどうにかできる問題ではありません。

とすれば、賢明な企業であれば、ひとりの人材にいつまでも寄りかかり続ける経営方針を選ぶでしょうか?
答えはNOですよね。
だいたい、ひとりのカリスマに頼ってるような組織は、あたかもジェンガのように、その人がいなくなっただけで簡単に瓦解してしまいます。
賢明な企業が特定の人材に頼るような方針を選ぶことはありません。

そもそも、
「将来独立するためにビジネスの全容を学びに来ました!」
という人と、
「安定した生活のために養ってもらいに来ました」
という人では、どう考えても前者の人を採用したくなりますよね。

気持ちの問題だけじゃありません。
自分でビジネスをやるような主体性のある人なら、自社が抱える課題を解決してくれそうではありませんかね?
将来独立しようとしてる人物なら、ただ漫然と働いている従業員とは違った、新しい視点を提供してくれそうですよね。

こうした観点から言って、優秀な経営者や人事担当者ならば、独立を考えてることを伝えたところで、それがマイナス評価になることはまずありません。
むしろプラス査定です。
そんな理由で不採用を突きつけてくる会社ならば、あなたの方から願い下げをかましてやりましょう。
そこにあなたの未来はないのですから。


【今日のまとめ】

・終身雇用の時代は終わりました。
大企業に安定を求めるよりも、小さな会社にビジネスの全体像を学びに行きましょう。
それがあなたの幸福感と健全な人間性を支えます。
仲間と分かち合える成功体験をめざしましょう。

・副業禁止はあなたにも組織にも何一つもたらすものがありません。
「百害あって一利なし」の典型です。
何もしないことはプラマイゼロではありません。
周囲の成長があなたとあなたが身を置く組織とを置いてけぼりにします。

・これからの就職活動は転職を見越しましょう。
次の時代になにが「来る」かは不透明な時代ですから、フットワークの軽さを保ち続けることが大切です。
転職や企業の未来を見ているあなたを拒絶する会社は、どの道社会が見放します。


〈最後に〉

自分の人生を生きられる人物であり続けるためにも、会社選びは自己投資のひとつだと心得ましょう。
あなたが賢明な選択で自分と家族の未来を守っていけることを、心よりお祈りいたします。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

皆さんの就職活動・転職活動が実りのあるものになりますように。