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他人を省いて自分を生きる

フリーランスと塾講師のアルバイトはめちゃくちゃ相性がいい。

【アルバイトは社会的な信用の担保に使える】

私自身はまったくそうは思わないのですが、世の中的にフリーランスは経済的な意味で信用できない存在です。
だから、クレジットカードを作ったり保険加入したりするにあたって、会社員をやってる人よりいくらかハードルが上がってしまいがちです。

一方で、アルバイト程度でもやっている人ならば、フリーランスの人より圧倒的に収入が低い場合であっても、なぜか経済面における社会的な信用が上だったりします。
よくわからない世の中ですね。

とはいえ、そういう風になっている以上は文句を言っても仕方がないのもまた事実です。
フリーランスになろうとしていたり、フリーランスになりたてだったりする人には、この現実を乗り越えるための一定の準備が必要だと言えるでしょう。

具体的には、何かしらアルバイトをすればいいのです。
先ほど述べた「アルバイト程度でもやっていれば、なぜか社会的信用が上がる」
という現実が大きなヒントですよね。

であれば、フリーランスをやっていくうえで、決して邪魔にならないか、できればプラスに働くアルバイトを選びたいところです。
そこで私がオススメするのが「塾講師のアルバイト」になります。

あくまでもクレジットカード契約や保険契約のためのものなので、その時だけのバイト契約でも問題ないという部分が味噌です。
止めたくなったら辞めればいいし、肌に合うようだったら続ければいい。
その程度の気軽さで始めればいいかと思います。

わたしが塾講師バイトを勧める理由は、
・シフトに融通が利く。
・身に付くスキルが無駄にならない。
・時給が高い。
・いつでも辞められる。
・需要がなくなりにくい。
などに集約されます。

それぞれの項目について、詳しく解説していきます。


【シフトにかなり融通が利く】

そもそも、わたしたちがフリーランスになる理由には、
・時間に縛られたくない。
長時間労働から解放されたい。
・わざわざ出勤したくない。
などがあると思います。

とすると、いかにアルバイトとは言えども、長時間労働を強いられたり出勤日数が多かったり、職場が遠くにあったりという状態には問題があると言えます。
この点を考えた時、塾講師はこれらをクリアした働き方が選べる確率が比較的高い方だと言えます。


〈シフト自由〉

塾講師のアルバイトをやっている人たちの多くは現役の大学生であり、日ごろから学業やサークル活動・就職活動などに忙しくしている場合が多いものです。
そんな彼らの希望に可能な限り応える風土が育っているため、塾講師は希望通りのシフトを組んでもらえる場合が多いです。
わたし自身、大学を卒業した後から塾講師をやっていたことがありますが、たとえ学生の身分でなかったとしても、バッチリこの恩恵にあずかることができていました。
ですので、自分が学生でないことはあまり気にしなくていいと思います。

それに、ここだけの話ですが、塾の管理者である塾長(スーパーで言うところの店長)は普段から「社会経験の少ない弱気な学生」ばかり相手にしてますから、こちらが強気に出れば、結構簡単に希望が押し通せるものです(笑)。


〈コマ単位でシフトが組まれるから、一日当たりの労働時間もコントロールしやすい〉

また、一日当たりの出勤時間は、
「一コマ90分×3コマ=270分」
などのように、一日の中でも細かく設定できるため、自分なりの「ちょうどいい就業時間」どおりのシフトをデザインしやすいと言えます。

なによりも強調したいのは、残業が絶対にないという点です。
塾講師が相手にするのは未成年ですから、彼らを時間どおりに家に帰すのは義務です。
そして、生徒がいないと仕事になりませんから、夜遅くまで残業するような状況は起こり得ないのです。

最後のコマを担当するのでなくても、この点は同じです。
ひとつのコマが終われば、その生徒は次の授業(コマ)の準備をしなければなりませんから、生徒に合わせて授業が伸びることもありません。
講師側も次の担当授業がありますから、前の授業の生徒に付き合ってる暇はありません。

これらの理由により、まず残業がないのが塾講師のアルバイトなのです。


【それぞれで学べるスキルが無駄にならない】

〈伝えるための言語力〉

とはいえ、どんなに時間に融通が利いたとしても、役に立たないスキルばかり身に付いても無駄ですよね。
人生から無駄を省きたくてフリーランスを希望している方ならなおさらです。
この点でも塾講師バイトは他のアルバイトに一歩抜きんでている言えます。

フリーランスとして個人で生きていくには、対面にしろメッセージでのやり取りにしろ、必ずと言っていいほど「言語の運用能力」が要求されることと思います。
講師として生徒に勉強を教えるプロセスでは、間違いなく言語の運用能力が要求されます。
「どう説明すればわかってもらえるのか?」
「どんな言葉遣いが届きやすいのか?」
などを考えさせられ、それこそ試行錯誤の連続です。
これがあなたの言語運用力を高めないわけがありません。


〈リーディングのための英語力〉

それに、塾講師バイトの多くは必ずと言っていいほど、数学と英語の二つができていることを要求されます。

塾講師になるための数学の勉強は、論理的な思考力を鍛えます。
文章を書くタイプの働き方でフリーランスを目指すにあたって、この技能は決して無駄になりませんよね。

英語力が要求されることも重要なポイントです。
学校で教えられている英語がリーディングに特化しているために、塾講師もリーディングさえできれば英語を担当することができる場合が多いのですが、このリーディング英語が情報発信をするのに役立ちます。

最新情報の多くは英語ベースで世界に伝えられるものです。
英語が読めれば、他の人よりもはやく最新情報にアクセスすることが可能になります。
日本人の多くが英語に苦手意識をもっている現状では、これを簡単にかみ砕いて日本語で伝えるだけでも、SNSでかなりのフォロワー集めができるはずです。

また、タピオカの流行の仕方などからもわかるように、アメリカで流行ったものが遅れて日本国内でも流行りだすということは少なくありませんから、トレンドを先取りした情報発信をすることにもつながると言えます。


【単純に稼ぎがいい】

みなさんの多くが気になるのは、やはり給料のよしあしではないですかね。

結論から申し上げますと、
・どこの大学の学生なのか?
・どこの大学を出ているのか?
・どの教科を教えられるのか?
などの要因に左右されるところではありますが、塾講師は基本的に高時給です。
少なくとも、コンビニやレストランなどの飲食店で働くよりはコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

ただし、他の多くのバイトと違って、給料が時給計算ではなくコマ計算になっているため、比較計算する時には注意が必要です。
大半の塾のコマ給は90分単位で計算されますから、提示金額の3分の2で時給が出せますね。

基準を時給1000円にして考えると、私の知る限り、どんなに悪いところであっても塾講師は時給1000円は確実に超えてきます。
場合によっては2000円を超えることもありますから、取り合えず近場の塾に応募すればいいかと思います。

完全に生活費を賄えなかったとしても、他のバイトにはないさまざまな利点を考えれば目をつぶれる範囲ではないでしょうか。


【引き止められないから、いつでも辞められる】

シフトに融通が利くと説明した項目で述べたことに共通するのですが、やはり塾は講師の希望に応えてくれる風土が育っています。
就職の時期になるたびに学生講師が消えていく職場ですから、長期に渡って働いてくれる人員の存在には、最初からあまり期待していません。
毎年講師が辞めていく分だけ、新しい学生を講師に迎えればいいだけですから、講師が退職していくことに対する危機感は比較的低めです。
その結果、いつ「辞めたい」と言っても引き止められることはそうありません。

他の飲食店やコンビニ、スーパーなどのアルバイトでは、新しい人員が確保できるまで待たされることも多いですから、これは大きなメリットではないでしょうか。

たとえ引き止められたとしても、学生講師が入れ替わる1年ごとに辞める機会が巡ってくるわけですから、退職がズルズルと伸びていくこともないでしょう。


【基本的に需要が絶えない】

いつの時代にも学生は存在しますし、AIが仕事をよこどりする未来もまだ先でしょう。
今の生徒が卒業していっては、また新しい生徒が入る構造は、日本の教育が大きく変化しない限り変わることがないサイクルであります。
ですから、一度なんらかの科目の勉強をへて講師の経験をしておけば、いつでも再就職が可能です。


〈場所に左右されない働き方も〉

それに、塾はコンビニのようにどこにでもありますから、あなたの家の近くにも選択肢があることでしょう。
近場を選べば、「出勤に時間を掛けたくない!」を理由にフリーランスを検討している方のメガネにも適うことでしょう。

今回のコロナショックを受けて、チャットアプリを通じたネット授業のような取り組みを始めた塾も少なくありません。
今後の塾ではリモートワークが選べる講師が出てきそうですね。
そうなれば、フリーランサーにはさらに願ったり叶ったりなアルバイトになること請け合いです。


【まとめ】

今一度まとめましょう。
・シフトに融通が利く。
・身に付くスキルが無駄にならない。
・時給が高い。
・いつでも辞められる。
・需要が絶えない。
これらが塾講師バイトのメリットになります。
フリーランスを考えている一方で、会社員に近い経済面の信用が欲しい方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。