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他人を省いて自分を生きる

「共感能力」と「抽象思考」は連動する。

「共感能力」と「抽象思考の能力」とは対応するものだ。

「共感能力=客観化=他人化」と考えれば、共感力が高い程セルフコントロール力が高いのは必然的。「視点が高い人ほどセルフコントロール力が高い」という事実を併せて考えると分かりやすい。
そもそも「視点が高い」「抽象的な見方ができる」「視野が広い」などというのは、どれも客観化の能力そのものに他ならない。そして、これによってセルフコントロール力が高まるのは、未来の到達点をより近くに感じることが、セルフコントロールを伴う選択の動機付け(=モチベーション)になるからだ。
とすると、客観化とは他人の視点化であり、故に共感能力の一側面を切り出したものだと言えるから、共感能力が高い程、それに伴って視点も高いものと考えられる。つまり、同一物の別側面であるが故に、両者は二人三脚の関係ってわけだ。
従って、共感能力の高さとセルコントロール能力とは、視点の高さとセルコントロール能力との関係同様に、正比例する対応関係にあるということが言えるのだね。

ちなみに、セルコントロール能力が高い人は上記の2つ(共感能力と抽象思考力)が高いだけではなく、そもそも「欲望を掻き立てる場面を回避している」ことが知られている。そして、これもまた「未来の自分との距離感」で説明できると考えられる。
要するに、未来における「理想の自分像」がいつも側に感じられるために、そもそもゴールと関係のある場所にしかいないのである。気付けば、結果的かつ必然的にね。
そして、常にゴールの世界の理想の自分が頭の隅にいてくれるからこそ、仮に欲望を刺激する場面に置かれたとしても、それを回避する選択が容易にできるということでもある。

そんなわけで、セルコントロール能力は長期的な計画の土台なのです!という話でした。